みなさんは、試合開始直後の「開幕の読み合い」を意識したことはありますか?
この読み合いは、知っていなければなかなか意識できないことかもしれません。
しかし、「開幕の読み合い」を制することでその試合の流れなど、勝ちにつながる様々な要因を引き付けることができるのは確かです。
今回は、その「開幕の読み合い」について解説していきたいと思います!
Smashlogにてあばだんごさんも「開幕の読み合い」について記事にされていますが、その記事は内容的にオフ大会などでの勝ちを目指すプレイヤー向けでしたので、本記事ではvip入りなどを目指す初心者の方向けに解説します!
参考 【スマブラ】上級者も知らない?開幕の読み合いで試合を攻略する方法!Smashlog目次
開幕の読み合いとは?
まずは、「そもそも開幕の読み合いとは何なのか」についてお話ししていきます。
開幕の読み合いとは文字通り試合開始直後の読み合いのことで、試合開始の「GO!」の文字が出てから相手に攻撃を当てるまでの数秒、もしくはお互いに攻撃は当てられなくても試合開始直後に相手と差し合って*いる場面などで発生している読み合いのことを指します。
*差し合い:相手と自分が、お互いに攻撃を当てようと相手の出方をうかがっている状態。
また、開幕の読み合いはすべての試合で発生しているわけではなく、初心者どうしの試合やオンライン対戦ではほとんど発生していません。
それはなぜかというと、そういった試合では「ほとんどのプレイヤーが開幕の読み合いを意識していない」からです。
初心者同士ならそもそも読み合いを認識できていない、オンライン対戦なら読み合いの回数が極端に少ないため。
これは逆にとらえると、本記事で開幕の読み合いを学べば、読み合いを意識していない周りと差をつけられるということです!
では具体的に、開幕の読み合いを制するとどういったメリットがあるのでしょうか?
開幕の読み合いを制するメリット
精神的に優位に立てる
開幕の読み合いを制することで手に入れられる最も大きなメリットが、「精神的に優位に立てる」ということです。
これは、上級者同士の対戦よりも初心者同士の対戦や相手が直接見えないオンライン対戦では特に大きなメリットとなります。
なぜなら、試合全体を通して読み合いを読み合いとして認識できない初心者同士の戦いや、そもそも読み合いがなかなか発生しないオンライン対戦では、確実に読み合いを発生させられる開幕の読み合いはとても貴重なものになるからです。
ではもう少し詳しく、「精神的に優位に立てる」というメリットについてみていきましょう。
相手を委縮させることができるから
開幕の読み合いを制することで、相手は大きくも小さくも「読み負けた」という事実を目の当たりにすることになります。
もちろん、開幕の読み合いは他の読み合いとは異なる部分がたくさんありますが、それでも「”一番最初の”読み合いに勝った」ことは相手にとっても自分にとっても大きな事実になるのです。
その結果、相手に動揺が芽生え委縮させることにつながるのです。
みなさんも一度くらいは、「先に攻撃を当てた方が勝てる」などと考えて対戦し、結局相手に先に攻撃を当てられてしまい必要以上にショックを受けた経験があるのではないでしょうか?
明確にこのように考えていなくても、読み負けたという事実は意外と大きくのしかかってくるものですよ。
相手のやる気を削ぐことができるから
「相手を委縮させる」に関連して、開幕の読み合いを制することは「相手のやる気を削がせる」ことにもつながります。
特に、オンライン対戦では負けが続いたりすると対戦相手が見えないといったストレスも相まって、普段よりイライラすることが増えますよね。みなさんもそうなるということは、もしかすると、次の対戦相手もこのようにイライラしているかもしれません。
その、イライラした状態で試合に臨んでいる相手を崩すのは簡単です。そう、開幕の読み合いを制すればいいのです。
すると相手は、「初めの読み合いに負けた」という事実を必要以上に重く受け止め、その試合に対するやる気がなくなっていくのです。(原理は上記の”相手を委縮させることができる”と同じ)
これはあくまで一例ですが、実際に開幕の読み合いを制することによって与えられるストレスは無視できるものではないのは確かでしょう。
流れを引き寄せやすくなる
先ほど、「先に攻撃を当てた方が勝ち」と考えたことはありますか?と尋ねましたが、実際に毎試合言葉としてそれを意識していなくても、初心者のうちは特に深層心理としてこのように思っていることは多いです。
その思い込みのせいで、相手を委縮させたりやる気を削がせたりできるということはここまででお話ししましたね。
それに加えて、さらには開幕の読み合いを制したことによって、試合の流れを引き寄せることもできるのです。
まず、そもそも流れとはどのようにしてできるのかというと、「キャラ対策などの事前の準備」と「試合中に短時間で連続で読み勝つ」という条件がそろった時に起きるのです。(条件がそろっても起こらない時もある)
この「短時間で連続で読み勝つ」というのがなかなか難しい条件で、特に、お互いの%が高くなってくる終盤では序盤ほど読み合いの頻度が高くなくなるので”短時間で”という条件を達成できなくなったりします。
他には、ある程度の実力を持った者同士の戦いだと、お互いが読み合いを読み合いと認識できているので読み合い自体を取りこぼすことはないですが、初心者同士の戦いだと読み合い自体を認識できなくて取りこぼしてしまい、そもそも読み合いが始まらなくて、条件が達成できないといったことも起こります。
こういった理由から、そのまま、読み合いの多い序盤の展開に進める開幕の読み合いを制することで、その試合の流れを引き寄せやすくなるのです。
メリットのまとめ
➀精神的に優位に立てる
・相手を委縮させることができる
・やる気を削がせることができる
➁流れを引き寄せやすくなる
以上が、開幕の読み合いを制する主なメリットになります。
こうしてみると、直接勝敗に関わる内容ではなく、その試合を優位に進められるかどうか、といった精神的なメリットが多いことがわかりますね。
では、ここまでで開幕の読み合いを制するメリットについては理解できたと思うので、ここからは肝心の「開幕の読み合いをする方法」についてお話ししていきます!
開幕の読み合いをする方法
開幕の読み合いももちろん読み合いなので、確実に勝てる方法はありませんが、どのようにして読み合いが行われているのか、またどのような読み合いが行われているのかを知ることで、開幕の読み合いの勝率が上がると思いますので、ここからは開幕の読み合いの詳しい構造をみていきましょう。
そもそも、開幕の読み合いで発生している読み合いは、「差し合いの読み合い」のみです。
なら、普段の読み合いと同じなのかというとそうではなく、「どのようにして読み合いが起こるか」という点が普段の読み合いと開幕の読み合いでは異なります。
なので、「どのようにして読み合いが起こるのか」という点と、「差し合いの読み合い」についての理解があれば、開幕の読み合いは有利に立ち回れることでしょう!
その「差し合いの読み合い」に関する記事はこちらです↓
【スマブラSP理論】3すくみの関係を活かした差し合いでの読み合いについてそして、ここからは、「開幕の読み合いがどのようにして起こるか」をみていきましょう。
1.一気に間合いを詰める
開幕の読み合いが起こる行動の1つが、「一気に間合いを詰める」ことです。
これは上級者でも使うほどの行動で、うまくいけば相手の虚を突き一気に攻撃を入れることができます。
しかし、開幕と同時に一気に間合いを詰めるということは、相手も自分も考える時間が極端に短いことを意味します。しかも、「GO!」の文字が邪魔をして相手の行動をよく確認できない状況でです。
さらに、相手も同じように間合いを詰めてきていた場合は、より読み合いが難しくなります。
相手が確実に間合いを詰めてこない(チャージ技をためるキャラ、相手の癖などの情報から)と読めた場合は、「一気に間合いを詰める」という行動は積極的に使っていきたいですね。
2.立ちっぱなしで相手を揺さぶる
次にお話しするのは、あえて「立ちっぱなしで相手を揺さぶる」という行動です。
もちろん、スタート位置から全く動かないというわけではなく、少し間合いを詰めた後に立ち止まり、ガードなどで相手の様子をうかがうというのがこの行動の詳しい動きです。
相手が、上述の「一気に間合いを詰める」や後述の「キャラ特有の技で間合いを詰める」といった行動をとってきた場合は、相手の動きをじっくり見れるこの方法は有利になります。
しかし、読みが外れて相手がチャージ技をためたり同じように様子をうかがってくると、その後の差し合いが少し難しくなるのがこの行動のデメリットです。
この行動は、基本的に直接的なデメリットは少なく、比較的ローリスクで有利な展開を得られるため、無理して開幕の読み合いに勝ちに行く場合以外はこの行動を選んでおけば間違いないでしょう。
しかし、そのデメリットの中に「この行動は一気に試合の流れを持っていくパワーはない」というものがあることは理解しておきましょう。
3.キャラ特有の技で間合いを詰める(攻撃を当てる)
1,2の行動の解説をみると、一気に間合いを詰めることは攻撃的な行動だということがわかると思います。
そこに、さらに驚きと攻撃力を与えてくれるのが「キャラ特有の技で間合いを詰める(攻撃する)」という方法です。
”キャラ特有”と断っているくらいなので、どのキャラでも使える行動ではありませんが、そういった、間合いを詰めたり一気に攻撃を当てられる技をもっているキャラは、メリットデメリットとリスクリターンを考慮したうえで使っていくとよいでしょう。
例えば、ガノンドロフやキャプテン・ファルコンの横Bや下B、ワリオの横B、ロボットのNB(ビーム)、リンクのNB(弓矢)などが代表的な技です。
こういった技を使用しようと思っている場合は、その技の後隙や当てた後のリターンなどをよく考える必要があるでしょう。
番外編.チャージ技をためる
最後に、直接読み合いを発生させることはできませんが、「チャージ技をためる」といった行動について解説します。
NBや下Bがチャージ技であるキャラは、開幕と同時にその技のチャージをためることが多いですね。
この行動自体は弱くもなんともなく、むしろ自分を有利な状態にさえしてくれる行動なのですが、そもそもこの行動からは開幕の読み合いにはつながらないため、今回お話しした開幕の読み合いのメリットは発生しません。
そのため、今回紹介した他の行動と比べると、この行動には少し逃げの要素が含まれているととれますね。
相手と自分のキャラや実力を見極めて、どの行動を使うかを考えてみてください。
行動のまとめ
・一気に間合いを詰める
・あえて立ちっぱなしで様子を見る
・キャラ特有の技で間合いを詰める、もしくは攻撃を当てる
(・チャージ技をためる)
先ほども言いましたが、開幕の読み合いは「差し合いの読み合い」です。
つまり、上記のような開幕後の行動の後には「差し合いの読み合い」が始まるということを忘れないようにしましょう。
【スマブラSP理論】3すくみの関係を活かした差し合いでの読み合いについてそういったことも考慮して、相手のキャラなどを瞬時に見極め行動を選択していく力も重要になってきますね。
まとめ
今回は、初心者の方向けの「開幕の読み合い」について解説しました。
開幕の読み合いは意識していない方が多いですが、特に難しいものではないため、本記事を読めばすぐに試合に取り入れることができると思います。
しかし、何度も言いますがその後の「差し合いの読み合い」に勝てなければ、開幕の読み合いを制したとは言えません。
つまり、差し合いの読み合いも含めた、試合中に発生している「読み合い」について理解することもとても重要になります。
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