GCコン塗装の手順を徹底解説【ラップ塗装】

GCコン塗装完成形の画像

どうも!世界一を目指す高校生スマブラブロガーのα(@alphasmashgt)です!

    

今回は、「GCコンの塗装」についてどこよりも詳しく徹底解説していきます!

塗装と聞くと難しそうで挑戦しづらいかもしれませんが、実際はそこまで難易度は高くなく丁寧に落ち着いてやれば初心者でも美しく仕上げられます!

今回は、タイトル下の画像とおなじデザインのものを塗装する際の手順を解説します。ぜひ参考にしてください!

GCコンラップ塗装に必要なもの

今回のGCコン塗装を行うにあたって、必要なもの(僕が塗装で使ったもの)をまとめました。

総額で約5000円程度でしたので、そこまで高額なイメージはなかったです。

すべて揃えようとするとネットショップを使うのが確実だと思います。

  • Y字ドライバー
  • マイクロファイバータオルなどのほこりが付きにくいタオル(あると便利)
  • 中性洗剤
  • 600番程度の紙やすり
  • ミッチャクロンなどの下地プライマー
  • 塗装物を固定する台座
  • シルバースプレー(ミスターカラー推奨)
  • ラップ
  • ロゴデザインに切り取ったマスキングテープなど
  • 黒スプレー(ミスターカラー推奨)
  • クリアーレッドスプレー(ミスターカラー推奨)
  • クリアーブルースプレー(ミスターカラー推奨)
  • クリアー(ウレタンクリアー推奨)

スプレーについて

スプレーには水性やラッカーなどの違いがあり、それぞれ塗り重ねられる塗料に違いがあります。

今回は、最後のクリアーにウレタンクリアーを採用しているため、ウレタンを塗り重ねられる塗料を採用する必要があります。

タミヤスプレーはアクリル(水性)のため、ウレタンは塗り重ねられません。

しかし、ミスターカラーのスプレーはラッカーのため、ウレタンを塗り重ねられます。

こういった理由からスプレーはミスターカラーのスプレーを推奨しています!

GCコンラップ塗装の手順

それでは早速、塗装の手順を解説していきます!

➀分解

必要なもの
・Y字ドライバー

塗装するための前段階として、まずはGCコンを分解してパーツごとに分けていきます。

はじめに裏面に6つあるネジを外していくのですが、GCコンの分解には+や₋のドライバーではなく「Y字ドライバー」という特殊なドライバーを使います。

このY字ドライバーは、ホームセンターにもなかなか置いていないので、ネットで注文するのが間違いないでしょう。

では裏面の6つのネジを外せたら、次に基盤を取り外し基板に刺さっている各スティック、シリコンとボタンを取り外します。

そして、次にLRトリガーを取り外していきます。

これは+ドライバーを使用して分解していきます。

すべて分解出来たら、以下のパーツに分けられます。

  • フレーム(外装)上下2つ
  • 基板
  • コントロールスティック
  • Cスティック
  • ABXYボタン + シリコン
  • START/PAUSEボタン + シリコン
  • 十字キー + シリコン
  • Zボタン
  • LRトリガー(+付属パーツ)

今回の塗装では、この中の「フレーム」のみを塗装していきますよ!

➁下地処理

必要なもの
・マイクロファイバータオルなどのほこりが付きにくいタオル(あると便利)
・中性洗剤
・600番程度の紙やすり
・ミッチャクロンなどの下地プライマー
・塗装物を固定する台座

プラモでもなんでも、いきなりスプレーを吹き付けたりしてはいけません。

それでは鮮やかな発色も、耐久性のある塗装もできなくなるからです。

そこで塗装する前にやすりがけをして、塗装面にわざと無数の傷をつけ、表面積を何十倍にもすることで塗料の乗りを良くし、塗膜をはがれにくくします。

この作業を、主に自動車塗装などでは「足付け」と呼びます。

今回は、さらに塗料の乗りをよくするためにやすりがけ後、ミッチャクロンなどの下地プライマーも吹いていきます

➁-1:水洗い

やすりがけの効果を高めるためにまず水洗いをし、表面に付着しているごみやほこりを取り除きます

水道の水で軽く撫で洗いをするだけで十分です。

水洗い後、水分をふき取っていくのですが、ここでタオルなどのほこりがついてしまっては意味がないので、マイクロファイバータオルなどのなるべくほこりのつかない素材のもので拭き取るようにしましょう。

➁-2:やすりがけ

いよいよやすりがけです。

やすりは600番程度の粗いものを使用します。紙やすりでもなんでもよいです。

個人的には、安くて、細かく切り取って使用できる紙やすりをおすすめします!

やすりがけといってもそこまで深く削る必要はなく、先ほども解説した通り表面積を増やすことが目的なので、表面が軽く白くくすむくらい削れば完璧です。

また、真ん中のNINTENDOロゴは削り切るようにしましょう。

このロゴが残っていると、塗装後にロゴが浮き出てきたりここだけうまく塗料が乗らなかったりします。

➁-3:脱脂

やすりがけが終わったら、表面のごみやほこり、指などから付着した油を取り除くために脱脂作業を行います。

脱脂と言っても特別な道具は必要ありません。

桶やバケツなどに水を張り、そこに中性洗剤を適量入れ泡立たせ、そこにパーツをぶち込み15分程度おくだけです。

今回塗装するフレームはもちろんですが、シリコンやボタンもついでにきれいにしておくために一緒にぶち込んでしまいましょう!

もちろんですが、基板は絶対に入れないようにしましょうね!

そして、15分程度おいて十分に脱脂ができたら、水で泡を流し、表面の水分をこれもマイクロファイバーなどのほこりが付きにくい素材で拭き取っていきましょう。

ミッチャクロン(下地プライマー)を吹く

下地処理最後の工程として、ミッチャクロンなどの下地プライマーと呼ばれる下塗り塗料を吹き付けていきます。

これを吹くことでさらに塗料の食いつきを良くし、さらに鮮やかな発色、さらに耐久性のある塗装を実現することができるのです!

スプレー塗装をする際は、手で持ちながら吹き付けるわけにはいかないので、ダンボールに割りばしを刺してそこにバランスよくフレームを乗せるなどの工夫をして、塗装物を固定しましょう

プラモデル塗装に使われるペインティングスタンドなんかがあれば便利かもしれません。

僕は、自分で段ボールと割りばしで台座を作りました!

さて、それでは吹き付けていくのですが、、、おっと、スプレーを吹き付ける前にマスクはしましたか?室内塗装の場合は換気は十分ですか?

スプレーにはご存知の通り、有害なシンナーなどの物質が含まれています。

塗装程度の吸引では深刻な事故には陥らないとは思いますが、念には念を入れてマスクは2重にするなどの対策を各自でとりましょう。

*本記事,本サイトを参考に塗装した結果による事故等の責任は一切取りません。当たり前ですが完全自己責任でお願いします。

対策ができたらスプレーを吹き付けていきましょう。

スプレー塗装の仕方については、こちらの記事の塗装方法を参考にしながら行ってください!

参考 缶スプレーを使ったプラモデル塗装のコツタミヤ プラモデルファクトリー

また、ミッチャクロンは大容量のためGCコン1つに使用するくらいならほとんど余ってしまいます。

余ってしまっても正しく保管しておけばまた使用することはできますが、他に使用する予定もなく余るのがもったいないなと感じる方は、プラモデル用などの少量の下地プライマーをおすすめします。

~~~乾燥~~~

③真ん中のみシルバーで塗る(ロゴを出すため)

必要なもの
・シルバースプレー(ミスターカラー推奨)
・ロゴデザインに切り取ったマスキングテープなど

完成したときにオリジナルのロゴを出すために、真ん中のみシルバーで塗ります。

ロゴを出すつもりはないという方はこの手順は飛ばしても問題ありませんが、オリジナルデザインのロゴでも、×などの簡単なマークでもいいのでなにかしらロゴがあると仕上がりがぐんと良くなります。

特別な事情がない限りは、ロゴを出すことを強くおすすめします!

ちなみに僕はJAXAのAのロゴを使いました!(プレイヤーネームの一部であるαのAであること、プレイヤーネームが天体に由来するものだからJAXAのロゴを使いました!)

GCコン塗装の真ん中に貼るロゴの画像

シルバーを塗る

では、ロゴを出すための手順として、まずはロゴを出す部分をシルバーで塗っていきます。

このシルバーを塗った部分に最終的に色(今回なら赤と青)が乗るのです。

塗る面積が少ないからと言って油断してはいけません。

以下の記事を参考に、どこに塗るときも細心の注意と集中をもって臨みましょう。

参考 缶スプレーを使ったプラモデル塗装のコツタミヤ プラモデルファクトリー

また、スプレー缶は塗料などの様々な液が底に沈んでいるので、それらを撹拌させるために30秒以上缶を振るようにします。

ぬるま湯で缶を温める方法を紹介しているところもありますが、そこまでしなくても振るだけで僕はキレイに吹き付けられているので振る工程をしっかりと行うようにすれば問題ないです!

~~~乾燥~~~

ロゴデザインに切ったマスキングテープ(カットテープ)を塗ったシルバーの上から貼る

シルバー吹き付け後しっかりと乾燥させたら、ロゴのデザインに切ったマスキングテープ等をシルバーの上に貼り付けます。

これで、この後全体に黒を塗ってもマスキングテープの部分は保護されているので、マスキングテープを剥がせばロゴがシルバーで出てくるという仕組みです。

テープとフレームの間に隙間ができるとそこから塗料が入り込んでしまうため、隙間ができないようぴったりと貼り付けましょう。

④全体を黒で塗る

GCコンを黒く塗った画像
必要なもの
・黒スプレー(ミスターカラー推奨)

次に、全体を黒で塗っていきます。

塗装方法に関しては何度も参照しますが以下の記事を参考にしながら、ゆっくり確実に塗り進めるようにしましょう。

参考 缶スプレーを使ったプラモデル塗装のコツタミヤ プラモデルファクトリー

焦って一度の吹き付けで目指す色を出すのではなく、何度も重ね塗りをして目的に色を出すようにします。

また、吹き付け後の乾燥はしっかりと行い、スプレー吹き付け前はほこりが表面に付着していないかよく確認しましょう。

~~~乾燥~~~

⑤シルバーをラップに吹きGCコンにスタンプしていく

ラップ塗装のためにシルバースプレーをラップに吹いた画像
必要なもの
・シルバースプレー(ミスターカラー推奨)
・ラップ(もしくはビニール袋)

黒を塗った後よく乾燥させたら次に、今回行うラップ塗装の超重要工程に入っていきます!

そもそも、ラップ塗装はなぜラップ塗装と言うのか。

それは文字通り、「ラップを使用して塗装するから」です!

ラップって、あのラップです。食べ物を保存するためにかけたり、おかっぱ頭の女の子がCMしてるあれです。ニュークレラップ

あのラップをぐちゃぐちゃに丸めて、そこにシルバーを吹きつけ、それを塗装面にスタンプしていくことでラップ塗装独特の模様が出来上がるのです。

厳密にはラップ塗装には他にも様々な方法があるのですが、今回は丸めたラップにシルバーを吹き、それを対象にスタンプしてシルバーを乗せる方法を採用します。

(他には、広げたラップにシルバーを吹きそれを対象にかぶせてシルバーを乗せる方法、対象にシルバーを吹きその直後ラップをかぶせることで模様を出す方法などがあります)
→これらの方法はおすすめしません

このスタンプする方法は、美しい柄を意図的に作りやすく、また塗り残しが生まれないためGCコンの様な細かいものへの塗装には最適な方法だからです。

また、対象を覆うのではなくスタンプしていくという方法なので、別にラップじゃなくビニール袋などでも問題ありません。

実際僕はユニクロの袋でスタンプ作業を行いました。

段ボールなどに一度試しスタンプしてみて、自分が気に入った模様を出せる素材を使っていきましょう。

実際にスタンプしてシルバーを乗せたものがこちらです。

シルバーのラップ塗装をしたGCコン

これでも十分かっこいいですね!

ですが、次の工程でさらにかっこよくなっていきますよ~(シルバーラップだけの方がかっこいいという方は次の工程を飛ばしてクリアーを吹く工程に進んでいただいて大丈夫です!)

~~~乾燥~~~

⑥左右からクリアーブルー、クリアーレッドを塗る

必要なもの
・クリアーレッドスプレー(ミスターカラー推奨)
・クリアーブルースプレー(ミスターカラー推奨)

黒で全体を塗り、ラップをスタンプしてシルバーをのせたら次は、そのシルバーの部分に色を乗せていきます。

そのときに「クリアーカラー」というスプレーを使用します。

このスプレーは、ラップ塗装などによく使われるスプレーで、簡単に説明するとこのスプレーを黒の上にどれだけ吹いても色は出ないがシルバーや白などの上には色がでる、という特殊な塗料です。

このスプレーを使うことで下地の黒は残しつつ、ラップ塗装したシルバーの部分には色を出すことができます。

左側から青、右側から赤、また左側から青、、、という風に何度も何度も重ね塗りを繰り返し目的の色に近づけていきます。

クリアーカラーは、特に発色までに時間がかかる塗料なので焦らずじっくり色を出していきましょう。

このとき、上下のフレームで色の濃さが変わらないようにしっかりとそれぞれの色を確認しながら塗り進めるようにします。

また、青より赤の方が隠ぺい力*が弱いので青より多く吹き付ける必要があります。僕は1缶でギリギリ足りましたが心配な人は2缶用意しておくと安心でしょう。

*隠ぺい力:下地の色を塗り隠す力。これが弱いほど何度も塗り重ねる必要がある。

左右からクリアーブルーとクリアーレッドをそれぞれ吹いた画像
これが1度目の吹き付け。
薄くしか色が乗ってないないのがわかりますよね。
左右からクリアーブルーとクリアーレッドをそれぞれ5回吹いた後の画像
最終5度目の吹き付け。
5回目でようやく目的の色が出ました!

~~~乾燥~~~

⑦クリアーを吹いて完成

必要なもの
・クリアースプレー(ウレタンクリアー推奨)

クリアーカラーで目的の色を出してしっかりと乾燥させたら、最後にクリアーを吹いて完成です。

このクリアーは先ほど吹いたクリアーカラーとは違い、塗装の最後の仕上げとして塗膜を保護したり、つやを出したり消したりする仕上げ用の塗料です。

もし、今回塗装するGCコンが観賞用ならプラモデル用のクリアーでも問題ないのですが、実際にコントローラーとして使用する場合はプラモ用クリアーでは耐久性に問題があります。

僕も初めての塗装ではミスターカラーの半光沢のクリアーを使用したのですが、3か月を過ぎるころには触るとべたつくようになっていました。

そのため耐久性を考えると、自動車塗装などにも使われるウレタンクリアーを使用するのが良いでしょう。

ちなみに、ウレタンクリアーのつやありの仕上がりは感触が若干ぺたつくので気になる方は気になると思います。

逆につや消しの仕上がりはさらさらで使用していて不快感が全くありません。むしろ、もともとより触り心地が良いまであります。

つやありつやけしは見た目の違いもありますが、使用感にも大きな違いが出てくるので自分の中でどちらにウェイトを傾けるかよく考えましょう。

使用感を重視する方はつや消しをおすすめします!つや消しの場合は「耐ガソリンペイント」のつや消しが優秀です。

また、ウレタンクリアーは完全硬化まで約3日~1週間程度かかります。

カラースプレーの時のように15分ほどで触れてしまわないように気を付けましょう。

まとめ

今回は、「GCコン塗装」について解説しました。

塗装というと専門的なイメージでとっつきにくい感じがしますが、実際にやってみるとそこまで難しくなく丁寧にじっくりやれば初めてでも美しい仕上がりになると思います。

塗装した世界に一つだけの自分だけのコントローラーは、見ているだけでスマブラのモチベーションが上がりますし、オフにもっていけば話題にもなります。

ぜひみなさんも、この機会にコントローラーの塗装に挑戦してみてください!

   

参考にしたサイト等

缶スプレーを使ったプラモデル塗装のコツ‐タミヤ プラモデルファクトリー

LABO”GC”– ぴこ(@Pcriy)さんが運営するGCコン塗装に関するディスコードグループ

LABO”GC”はGCコン塗装に関する情報が、世界一集っているといっても過言ではないほど情報の宝庫です。

GCコン塗装については、こちらのグループに記載されている情報でほとんど完結できるほど情報が網羅されています。

塗装にチャレンジしようと考えている方は、一度ご覧になることを強くおすすめします!

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